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窒素固定で筋肉がつくオイモ主食のパプア高地の人たち

投稿日:2021年2月9日 更新日:

イモだけ食べても、筋肉が発達するワケ

南太平洋のパプワニューギニア高地では、狩猟がほとんどされず、

日常、動物性のタンパク質が摂れていない食生活を余儀なくされて

いることで知られています。

パプアニューギニア人が筋肉マンの理由 - パプアニューギニア通信

パプアの人たちの主食は「タロイモ」で、多い地域だと食べ物

の割合の80%以上を タロイモに依存しているそうです。

*タロイモ = 里芋

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わたしたち日本人の常識からするとタンパク質不足になりかねない

という概念の食生活ですね。

にもかかわらず、パプアニューギニア高地には、タンパク質不足

どころか、筋肉量が多く体格の良い人が、たくさんいます。

彼らの筋肉の根源はどこにあるのでしょうか?

パプアニューギニア人の筋肉wwwwwwwwww : WWWちゃんねる

このことはパプアニューギニアが植民地統治された、

1940年代からずっと不思議に思われていました。

戦後、オーストラリア政府による食事調査では、現地民の

タンパク質摂取量が当時の栄養学で考えられていた基準を

大きく下回っているこてがはかり、話題となりました。

ついで、ほかの研究者によっても同じ、結果のパプア高地の

人々の食生活では、タンパク質不足と想定されたそうです。

謎の窒素の源

パプア高地では1960年代に、科学者が、食べものとして人の

身体に入る窒素量と、「尿」や「糞便」として身体から排出

される窒素量を調べました。

これは、生物のタンパク栄養を評価?する「窒素出納試験」と

呼ばれるのもです。

健康な人では、身体に入る窒素量と出ていく窒素量がだいたい

同じであることというのはわかっています。

また、筋肉がさかんに発達する成長期の子どもは、身体に入る

窒素量よりも出ていく窒素量が少ないこともわかっています。

パプア高地の人々を対象にした調査では、窒素の摂取量よりも

出ていく窒素の方が多いという不可解な結果になりました。

ということは、食事以外の「窒素の源」は何であるかを、

調べなければなりません。

そこで、この正体ついて、2つの仮説が出てきました。

仮説1 窒素固定菌

食事以外の窒素源として考えられたのが、腸内細菌による

「窒素固定」です。

”生物が空気中の窒素を取りこんで、窒素化合物をつくる”

この説を、実証させるため14人のパプア人の「便」のなかを

調べました。

その結果、全員の腸内に「窒素固定能力」をもった細菌が

いることが示唆されました。

これが「元素転換」といわれるものなのでしょうか?

*科学的には証明されていませんが?

ところで、わたしたち日本人の腸内にも3万種、1000兆個の

腸内細菌が存在しているといわれています。

ただし、その腸内細菌のほとんどが酸素があるところでは、

培養が難しいため(嫌気性細菌)まえの調査結果でも、「窒素」

は腸内にあるというだけはわかったものの、どの細菌が「窒素固定」

を行っているのかまでは分からなかったことで、この仮説が

正しいこと証明する証拠にはからないということになっています。

「宇宙空間培養実験」で判明できると思うのですが。

仮説2 「尿素」「便」の再利用

以前わたしも記事にした「尿療法・・・」というものにも

関連している、もうひとつの仮説です。

「尿素の再利用」を窒素源とするものです。

尿素はタンパク質や血液が体内で分解されてできるもので

肝臓から尿へ、あるいは腸管から糞便へという排出の経路が

あります。

腸内細菌の中にはこの尿素を分解する「酵素ウレアーゼ」

もつものがいるため、腸内に排出された尿素はアンモニアに

分解されアンモニアはアミノ酸に変換し、アミノ酸の集合が

タンパク質になり再び、腸管から吸収されることは分かっています。

つまり、排出されるもが、また酵素ウレアーゼによってまた

栄養になるということです。

1 尿素・糞便

      

2 酵素フレアーゼ

   分解 

3 CO2・アンモニア (加水分解)

  変換 

4 アミノ酸 22種 = タンパク質

よってパプア高地に人々は、多くの尿素を腸管に排出しながらも

特別な腸内細菌による働きによって、超人的なタンパク質の合成

をしている可能性があるのでは?

腸内細菌の研究はまだ謎で、現在も研究が進められています。

腸内細菌のなぞ

どちらの説も、共通しているのは「腸内細菌」でした。

しかし、前にもいったとおり、腸内細菌のほとんどが

「嫌気性」なので培養が難しいとされており、パプア高地の

人々が、一般的にタンパク質不足の食生活のなかでなぜ

巨大な筋肉を発達させることができたのか、解明するには

いたっていません。

口から肛門までは一本の管のらせんのようにな構造をしています。

ですので、いいかえると胃腸は体外ということになり、胃腸には

毒素をとりこまないような仕組みがそなわっています。

腸内環境とは、わたしたちの身体をとりまく外部環境なので、

そのおかげで、健康であったり不健康であったりして、

食事の改善でわたしたちの腸内環境も半年くらいで変わるそうです。

近年の心ある科学者によって、少しずつ腸内細菌についての研究が

進むと期待され、すでに、腸内細菌のゲノム情報についは充実

してきています。

それをもとに、腸内細菌は外の外の細菌とどのような作用があるか

世界の人類ごとに腸内細菌はどう違うか?

近いうちに、ここで紹介した仮説がハッキリしてくる報告が

発表されるかも知れません。

全世界が救われます。

ありがとうございました。

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