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えんきぶろぐ

健康 生活

くすりになる食材 果実たち

投稿日:2019年1月3日 更新日:

あらゆる毒素を緩和する

梅(ウメ)

 効能 

下痢・疲労・滋養強壮・抗菌・防腐・消炎・風邪・吐き気

頭痛・肩こり・水虫・歯痛・口臭

バラ科  旬 6月~7月

梅の花/紅梅イラスト - No: 668342/無料イラストなら「イラストAC」

 

梅の実ほど、わたしたち日本人の暮らしに深くかかわり、健康を

ささえてきてくれた果実はありませんね。

 

「梅は三毒を断つ」(食物、水、血)、「梅はその日の難のがれ」

「梅干しを日ごと食べれば福をよぶ」・・・

その効能を伝えることわざの多さがなにより証拠でしょう。

 

 梅の実の主成分は水とわずかなタンパク質と糖分です・・しかし

ミネラル類やビタミン類、リンゴ酸やクエン酸などの成分がほかの

食材にはみられないほど豊富にふくまれています。

 

じつにバランスがとれているものの、生の果実には有害物質である

青酸化合物はふくまれているため生食できません。

 

そこで先人があみだしたのが「梅干し」「梅酒」などです。

完熟した梅の実を塩とシソで漬け、天日干しにすることで旨味がでる

梅干しは、古くから貴重な食べものであり薬でした。

 

 梅干しの薬効としては、疲労回復効果のクエン酸もわすれては

なりません・・・クエン酸はつかれの原因物質である乳酸を分解する

はたらきをもっています。

 

そのため、梅干しを食べれば、だるさや筋肉のこわばりが改善され

疲れが抜けていくのです・・・また糖質や脂質をエネルギーに交換して

くれるので、疲れにくい身体をつくってくれます。

 

 梅干しは抗菌作用・防腐作用にもすぐれており、人々はのどの炎症や

消毒薬としても利用してきました。

 

ご飯に梅干しをのせた、日の丸弁当も食中毒をふせぐための知恵で

梅の実は内用薬としても外用薬としても、そして食品をしても、日本人を

「毒」から守ってくれる果実なのです。

 

 薬効をあやかる 

⚫ 黒焦げ梅干し・・・・風邪

  作り方

  梅干し2個をあみであぶり黒く焦げたら、湯呑みにいれて熱湯

  150mlを注ぎ、果実をほぐし完成

 

 梅醤番茶・・・・吐き気

  作り方

   梅干し(1個)を果実をつぶしてペースト状にする

   ①をマグカップにいれ、醤油(小さじ半)をよく混ぜる

   これに番茶180mlを注ぎ 完成

 

 梅干しの貼り薬・・・・頭痛

  梅干しを適量にとり、絆創膏などで患部に貼る

 

 梅酢の温湿布・・・・肩こり

  梅干しからでる液体(梅酢)をお湯(150ml)に梅酢(50ml)

  を混ぜ、タオルにふくませ湿布として患部にのせる

 

⚫ 梅肉エキス・・・・水虫・歯痛

  作り方

   青梅(1Kg)を水洗いし、水気をとって竹串などで、軸をとる

   それを、すりおろし 布巾などでつつみ汁をしぼる

   ②を鍋にいれ、弱火でかき混ぜながら煮込んで、黒い水飴状に

    なったら完成・・密閉容器にいれ保存する(何年でも保存できる)

梅肉エキス 作り方

 

⚫ 梅酢の洗口液・・・・口臭

  梅酢を8~10倍のぬるま湯でうすめて、口をすすぐ

 

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日本各地のお寺に植えられた木

枇杷(ビワ)

 効能 

実・・・免疫力アップ・疲労・消炎・口の渇き

葉・・・肩こり・腰痛・関節炎・頭痛・タン・喉の痛み

バラ科  旬  5月~6月

「枇杷」の画像検索結果

 

 一説、ビワの葉を煎じる、生薬を患部にあてる といった

「ビワの葉療法」を日本につたえてのは鑑真和尚という人です。

 

      

古くビワの葉療法は、聖武天皇の妃である光明皇后が創立した

施薬院(せやくいん)でいち早くとりいられました。

 

施薬院とは病院の原型ともいえるもので、孤児や病人に治療・施薬を

おこなっていました。

 

やがて ビワの葉療法の確かな効き目がわかると、日本各地の寺院にも

つぎつぎにびわの木が植えられるようになり、ビワの葉療法が広がりました。

 

いまでも、全国にビワがあるお寺が多いのは、身体の不調をうったえる

人たちをビワの薬効で救うためだったのです。

北海道札幌 日本最古の民間療法 ビワの葉温灸療法

 

           

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 患部に生の葉っぱ、あぶった葉っぱをあてるだけで痛みをやわらげます。

 

そう聞くと、プラシーボ効果では?  と疑いたくなるかもしれませんが

ビワの葉には炎症効果をもつトリレルペノイドといった成分が多くふくまれ

これらが皮膚をとおしてからだに浸透し、肩こり、腰痛、関節炎や頭痛と

いった不調を鎮めてくれるのです。

 

 江戸時代から明治時代にかけては「枇杷湯葉売り」が夏に道ばたで流し

風物詩ともなりました・・・「枇杷湯葉」とは、ビワの葉や肉桂シナモン

甘草などの生薬を煎じたものだっそうです。

ビワの葉 : 中医の花を咲かせる

 

人々の暑気あたりや咳どめ、下痢どめの薬として重宝していました。

 また、乾燥させた葉を煎じた「びわの葉茶」も炎症を鎮める力に

すぐれ、とくにタンがからまるのどの不調に効果があります。

 

さらに、濃いめの煎じ汁を浴槽にいれれば、軽い皮膚疾患などに効く

薬湯に早変わりします。

 

 初夏に旬をむかえる甘酸っぱい実にも、もちろん薬効は詰まっていて

βカロチンとビタミンCが免疫力を高めてくれるだけではなく、疲労物質

の乳酸を分解するクエン酸も豊富です。

 

炎症やのどの渇きも緩和してくれる働きもあるため、咳風邪のときに

食べるのもよいです。

 

 薬効をあやかる 

⚫ びわの葉・・・頭痛

  濃い色のびわの葉をそのまま表面を痛むところにあてるだけ

  体温であたためられ、ゆっくりと成分が浸透していく

 

⚫ ビワの葉茶・・せき

  市販されているものがあるのでそちらを購入する

 

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⚫ ビワの葉の煎じ汁・・・あせも・発疹

  作り方 

   色の濃いびわの葉(8枚~10枚)を洗い、水(300ml)

    といっしょに鍋で沸騰させないように水量が3分の2になる

    まで、煎じる

  ❷ ②を冷まし、ガーゼやコットンにつけて患部にはたくようにつける

 

⚫ びわの葉化粧水・・・シミ・くすみ

  作り方

  ❶ 葉の裏側にある毛をたわしなどを使って取りのぞいたびわの葉

    (60g)を陰干しにする

   軸を取りのぞいた①を3cmほどの幅に切り、ホワイトリカー35度

    (900ml)といっしょに入れて、密閉ビンで冷暗所で3ヶ月おく

   ②をこした液(80ml)と精製水(100ml)、グリセリン

    (20ml)を混ぜて完成・・・百均のスプレー容器などに入れ

    冷蔵庫で保管する・・・・1ヶ月ぐらいで使い切る

 

腸内改善で医者いらず

林檎(リンゴ)

 効能 

便秘・下痢・整腸・免疫力アップ・疲労・利尿・高血圧

夏バテ・火傷

バラ科  旬   10月~12月

林檎(リンゴ)のイラスト<2個> | リンゴ イラスト, イラスト ...

 

 青森や長野など日本を代表する産地では、まいにち薬がわりに

リンゴを食べる という人も少なくありません。

 

便秘もしない、下痢もしない、疲れがたまらない、風邪もひき

にくいなど、いろんな薬効があるといわれています。

 

それもそのはず、リンゴほど世界各地に伝説や逸話が残っている

果実はありません。

 

アダムとエバの「禁断の果実」からはじまって、ギリシャ神話では

「黄金のリンゴ」をめぐり戦争がおこったり、中東物語の「アラビアン

ナイト」には、「万病のくすり」として登場し、イギリスには「1日1個

のリンゴで医者いらず」という冒頭のことわざも伝わっています。

 

リンゴが暮らしにふかく関わり、世界中の人々がより良い食べものとして

親しんできたということでしょう。

関連画像

 

 リンゴには、食物繊維ペクチンが豊富にふくまれています。

ペクチンは、便秘や下痢などの大腸の不調をやわらげてくれる天然の

整腸剤です。

 

さらに、ペクチンは、腸内環境と便通を正常化するのにかかせない、

ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌のエサになり、その菌をふやして

くれるのです。

 

ペクチン・・・皮のところに多くふくまれている

       胃に停滞する時間が短いので、胃腸に負担が

       かからない

 また、リンゴにはカリウムを多くふくんでいるのも特徴です。

 

カリウムは体内のよぶんな塩分と水分を排出してくれる働きがあり、

高血圧の予防と改善に効果的です・・・北国の食事は味つけが濃く、

高血圧に悩む人が多いというのですが、リンゴ栽培がさかんな地域では、

高血圧の人が少ないというデータがあり、リンゴの降圧作用なので

しょうか?

 

 薬効をあやかる 

⚫ リンゴの葛湯・・・下痢

  作り方

   水(100ml)とくず粉(大さじ1)をよく混ぜておく

  ❷ 洗ったリンゴ(半分)をすばやくすりおろす

   鍋に①と②をいれてよく混ぜ、弱火にかける・・だまに

    ならないようにヘラで混ぜとろみと透明感がでたら完成

 

⚫ リンゴ酢・・・夏バテ

  市販のリンゴ酢を好みでハチミツをいれ、水で薄めて飲む

  そのまま飲めれば、大さじ1杯ぐらいでよい

 

⚫ リンゴすりおろし、湿布・・・風邪・下痢・火傷

  火傷をした場合、流水で冷やし、すりおろしたリンゴをガーゼに

  つつみ患部にはりつける・・・痛みや赤みがおさまる

 


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日本でも神の果実

柿(カキ)

 効能 

実・・・消炎・止血・抗菌・免疫力アップ・老化・利尿・二日酔い

    風邪・虫刺され

葉・・・免疫力アップ・高血圧・花粉症

カキノキ科  旬  葉5月  実10月~12月

75+柿 イラスト かき - 美しい花の画像

 

 「ディオスピロス・カキ」 ギリシャ語で「神の果物」という

柿の学名です。

「色づくと医者の顔が青くなる」といわれるほど健康効果にすぐれた

柿は、日本を代表する果物であり、世界各地で ”KAKI"と呼ばれます。

 

 柿の特徴といえば、舌がしびれるほどの渋みがあります・・渋柿は

もちろん 熟す前の甘柿にもふくまれています。

 

渋みはタンニンという成分ですが、消炎作用・止血作用・抗菌作用に

すぐれており、未熟な柿からつくられる消毒液や防腐剤・防虫剤

としての「柿渋液」があります。

 

 タンニンを甘味成分に変化させる熟成甘柿には、ビタミン類が豊富に

あり、とくに免疫力がアップし、老化予防のビタミンCが多く、大きめの

柿をひとつ食べれば、1日分のビタミンCは十分です。

 

また、鼻やのどの粘膜を強くしてくれるβカロチンも多いので、風邪の

予防になります。

 

さらに、アルコールの分解をたすけてくれる「アルコールデヒドロゲナーゼ」

という酵素が、悪酔いを防いでくれ、かりに 二日酔いになったとしても

回復果物として食べればいつもより早く抜けていきます・・・ただし

柿が手元にあればの話ですが・・・

 

薬効にすぐれているのは、柿の実だけではありません。

 

柿の葉のビタミンC含有量は、果実よりもさらに多く、同じりょうの

みかんの20倍で、しかも、ふつうのビタミンCとちがい、熱に強い

のが特徴で、加熱しても壊れないようです。

 

葉そのものを食べるには、5月ごろの若葉を天ぷらにしましょう。

渋みはまったくなく、わたしはまだ 食べたことがありませんが

ほんのり香る苦味がくせになるそうです。

「柿の葉」の画像検索結果

 

毎日とるなら「柿の葉茶」で降圧作用・花粉症・免疫力アップが期待

できます。

 

 まさに、「医者も青くなる、神の果物」実も葉、お医者様のかわりに

なってくれる果物かも知れません。

 

 薬効をあやかる 

⚫ 柿なます・・・二日酔い

  作り方

   大根(200g)を千切りにして塩でもんで水気をだす

   柿(中1個)を大根と同じ大きさに千切りにする

  ❸ ボウルに酢(大さじ2)、砂糖(小さじ3)、塩(少々)

    をいれよく混ぜて、これに①大根と②柿の千切りをいれ、

    味をなじませたら完成

 

⚫ 干し柿のひたし湯・・・風邪

  干し柿(1個)の果肉をほぐして熱いお湯を注いで完成

  干し柿の表面の白い粉は柿の糖分がしみでたもので「柿霜」しそう

  と呼ばれ、咳やのどの薬として用いられてきた

 

⚫ 青柿と渋柿・・・虫刺され

  青柿を皮ごとすりおろした絞り汁を密閉容器に保存したものが

  「柿渋」・・虫刺され・防虫剤として何年でも保存ができる

 

⚫ 柿の葉茶・・・免疫力アップ・高血圧・花粉症

  ビタミンCが多く、癖がなく飲みやすい

 市販のものを購入するとよい

   こちら

「柿の葉茶」の画像検索結果

 

女性にうれしい香りと効能

柚子(ユズ)

 効能 

リラックス・血行促進・関節痛・冷え性・神経痛・肌荒れ

疲労・食欲増進・不眠

ミカン科   旬  11月~2月

手書きPOPやイラストの無料素材

 

柚子といえば冬至にはいる「柚湯」です・・・1年でもっとも太陽の

でている時間が短いこの日に、柚子をうかべたお風呂にゆっくりとつかり

やってくる冬の寒さにそなえる風習です。

 

柚子は柑橘類のなかでも耐寒性が強く、青森県から南の地域で栽培され

ています・・・酸味が強いため、果肉を食べるというよりは、皮や果汁の

香りと風味をいただくのが基本です。

 

さわやかで、どこかなつかしさを感じさせる芳香は、シトラールやピネンと

いった成分がもとになっており、リラックス効果が抜群です。

 

柚湯にすると、お湯にとけだした香りが湯気とともにたちのぼり、さらに

心をほぐしてくれます。

12月21日(水)冬至の日は、ゆず湯を実施! | 【公式】東京銭湯/東京 ...

 

また、肌をしげきし 血行の流れをよくする成分が関節の痛みはもちろん

冷え性や神経痛といった不調を鎮めてくれます。

 

いっぽう、果汁にはビタミンCやビタミンB1、B2が豊富に含まれており

搾り汁は肌荒れや手荒れの妙薬となります。

 

 薬効をあやかる 

⚫ 柚湯・・・リラックス

  柚子を3~5mmの輪切りにしてお風呂に浮かべる

 

⚫ 柚子・・・肌荒れ

  柚子のなかのビタミンCがコラーゲンをつくるのにかかせない

 

⚫ 柚子酒・・・疲労・食欲不振・不眠・肌荒れ

  作り方

   柚子(600g)をよく洗い、半分に切る

   それをホワイトリカー35度(1.5リットル)と

    氷砂糖(200g)といっしょに広口ビンにいれ

    3ヶ月ねかせる

   ②を布巾などで柚子の実をこし、さらに2ヶ月ねかせて完成

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