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自然農法の米と粘土団子

投稿日:2021年1月5日 更新日:

何もしないのが最高の農法になる

耕さない 雑草を抜かない

農薬も化学肥料も与えない

と説いてきた自然農法実践家

福岡正信さん 2008年 95歳没

自然農法を実践し 世界中の農業者に大きな影響を

与えました。

福岡さん曰く

「いかにしたら昼寝ができる時間が多いか

それが最大のモットーです」・・と

ああする こうする ではなくて

何もしないようにするには 昼寝するにはどうしたら

いいか・・と語っています。

福岡さんは大正2年 愛媛県 伊予市に生まれました。

実家は代々続く名家で父親は村長だったそうです。

現在の岐阜大学で植物病理学を学び卒業後は横浜の税関で

植物の検疫の仕事につき「みかん」の病気を研究しました。

転機を迎えたのは25歳の時 急性肺炎にかかり死の淵を

さまよったことが福岡さんの価値観を大きく変えました。

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人間の知恵と力は 全く役にたっていないことに25歳の

春 気づいて

自分の生き方は自然農法をやって百姓になって生きていく

だけだと、食って寝て生きていればいいという結論が出て

しまったとそう言っておられたそうです。

変化

その後 研究者のキャリアを捨てふるさとの伊予市で

自然農法を実践します。

科学が無用 無能だというか 人間の一切の科学的知識が

無駄に終わるということを証明しようと取り組み

自分が米を作ったりしているのも 何もしなきゃ 結構

できるじゃないか やればやるだけ 自然から離れて

人間の知恵でやるほど難しくなる。と

福岡さんの米作りは常識を覆すものでした。

水田に苗を植えるのではなく、種もみをじかにまき

科学肥料や農薬は一切つかわずかわりに藁をまきます。

こうすることで土地が肥え雑草を抑えてくれるといいます。

さらにユニークなのが「稲」を刈る前につぎに育てる「麦」を

蒔くことい「稲」があるうちに「麦」をまいておけば稲刈り

するときに「麦」がなっていて「稲」があるうちに「麦」が

生えるから稲刈りした後で雑草が生える余地がないそうです。

この常識破りの農法で福岡さんは、他の農家に勝るとも劣らない

収穫量をあげ 次第に世間の注目をあびることになります。

今の農法というのは人間の知恵でやった農法であって

弥生時代 その前の縄文時代は人間の知恵じゃなくて

人間も自然の一員として生活していたことがそのまま農業の方

に及ぼしていて人間の知恵を否定 科学を否定し 文明を否定

したら残るのは自然だけなので

原点に帰ったら農法であれば自然農法しか残らないそうです。

日本的信仰にもとづくということなのでしょう。

広がり

62歳の時自然農法の経験を本にまとめました。

「わら一本の革命」をという本です。

販売ではありません

 

福岡さんはその中で

”革命というものは このわら一本からでもおこせる

このわらは軽くて小さい

だが人々はこのわらの重さを知らない

このわらの真価を多くの人々が知れば

人間革命がおこり

国家社会を動かす力となる”

とかかれており この言葉で「わら一本の革命」は

世界各国に翻訳され福岡さんの名は広く知られるように

なりました。

国籍を問わず多くの若者が福岡さんのもとに集まり、

共同生活をおくりながら自然農法を学びました。

その中での福岡さんの集大成とも言える

「粘土団子」です。

土に様々な種類のたねを混ぜ水を加えて練り込みます。

果樹や野菜だけでなクローバー薬草のたねも入っています。

関連画像

この粘土団子は土に埋めないで農園ないならどこへまいても

いいそうです。

土でコートされているのでスズメも食わない ネズミを食わない

ひと雨降ると 水分で発芽して根が降りるので

この粘土団子でまけば耕す必要がないと言うことです。

そして 種類を限定してまくと ここは「大根」がいいだろう

ここは「かぼちゃ」がいいだろうなんて区別してまくと

返って大きな発見ができなくなり こんなところに「ごぼう」が

できるとは思わなかったところにできるとか とにかく沢山

まいておけば自然が教えてくれるのだそうです。

ここまで見られている興味のあるあなたにおすすめです。

また この粘土団子は世界中で注目を集め とくに関心を

寄せたのが食料不足や土地の砂漠化に悩むアジア、アフリカの

発展途上国でした。

関連画像

福岡さんはしばしば現地に招かれ「粘土団子」をつかい

土地の緑化や食料の増産に力を尽くしました。

自分の農法がどこまで通用するのかを(砂漠に対して)

研究してそれがほぼ成功という形になり

その功績が認められアジアのノーベル賞と言われる

1988年に「マグサイサイ賞」を受賞します。

世間の喧騒(けんそう)をのがれ時給自足の生活を

おくった福岡さん 自然が主役という信念は95歳で

亡くなるまで生涯揺るぎませんでした。

最後に

何もしないのが最高の農法になる」

「人間の知恵を否定するし ものに価値があるんじゃない」

「草一本 人間が作っているんじゃない」

「自然が作っているんだ」

と残されました。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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