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スピリチュアル 伝説

北極星伝説 ネパールの神話

投稿日:2017年2月23日 更新日:

「、ウッタナパーダ」の画像検索結果

北極星ードゥルーバ

むかし、ウッタナパーダという王がいました。

 

王には2人の妻がいて、名前をサニチとスチルといいます。

 

サニチ王妃は年上で、優しくて穏やかな人柄で、この王妃には

ドゥルーバという名前の幼い息子がいました。

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いっぽう、スチル王妃は若くてとても美しい人でしたが、気位が

高く、傲慢な性格でした。

 

そのスチル王妃には、ウッタマという名前の息子がいました。

 

ある日、スチル王妃の子である、ウッタマとドゥルーバと

ウッタナパーダ王と3人で王座に座って遊んでいる、

そこへ、スチル王妃がやってきて、ドゥルーバを大声で叱り、

 

「まあ、なんて何ということをしているのです!

      おまえがそこに座っていいと思っているの!」

「、ウッタナパーダ」の画像検索結果

 

そういって、ドゥルーバを王座から引きずり降ろして、宮殿の

外へ放りだしました。

 

ドゥルーバは、5歳ですが、悔しく、悲しい思いを経験し

宮殿にもどってから、母のサニチ王妃にこう聞きました。

 

「王様より強い人は いるの? 王様より高い場所は あるの?

     どうしたら、王様より高いところにいけるの?」

 

母サニチは答えました。

 

お王様より強いのは”ヴィシュヌ”またの名を”ナーラーヤナ”と

          いう神様です・・・

その神様は、だれよりも高い位ににあり、王様よりも偉大です」

 

ドゥルーバがまた聞きました。

 

「どうしたら、ナーラーヤナ様に会えるの?」

 

母サニチが答えました。

 

「ナーラーヤナ神のことだけを想って辛抱強く待つのです」

 

ドゥルーバはその日のうちに、森で苦行に入ることを心に

きめ、母にいいました。

 

「母上、わたしはナーラーヤナ様に会うために森で苦行を

       おこないます・・どうか行かせてください」

 

母サニチは答えました。

 

「愛しい息子よ・・あなたはまだ5歳ではありませんか・・

苦行をするにはまだ早すぎます・・・宮殿から出るのを許す

    ことはできません・・・どうか行かないでください」

 

母の想いを知ったドゥルーバは、夜中こっそり出発することに

しました。

 

その夜、母がぐっすり眠っているあいだに、そっと宮殿をでて

山のほうへ歩きはじめ、ナーラーヤナ神のことだけを想いながら

一心に歩きはじめました。

 

ナーラーヤナ神は、世界の守り神である「ヴィシュヌ神」に

ほかなりません。

 

それから歩き続け、ついにドゥルーバは北の空の端までたどり

着きましたて、そこで、ナラダという賢者に会って、どこに

行ったらナーラーヤナ神に会えるか、聞きました。

 

賢者ナラダはいいました。

 

「おまえがいる今いる場所を、動かずにいなさい・・・

  ナーラーヤナ神のことだけを想って辛抱強く 

  待ってていれば、ナーラーヤナ神はかならず現れます」

「、ウッタナパーダ」の画像検索結果

 

そこで、ドゥルーバはその場所にとどまり、ナーラーヤナ神の

ことだけを想って、瞑想しました・・ところが、ドゥルーバの

瞑想が大地全体を揺るがすような大きなエネルギーを放ったので

近くで瞑想していた七賢人サプタリシたちは、不安になり、

 

「瞑想の力でこのような強いエネルギーを放つのは、だれだろう

    こんな強い力を持つのは、偉大な王か神に違いない」

 

と口々にいいました。

 

その後、瞑想のぬしが幼い5歳の少年であることを知った七賢人は

驚き、そして、みんなでこの少年であるドゥルーバを囲んで、

一緒に祈りました。

 

まもなく、天界の王であるインドラ神は、この少年がナーラーヤナ神

からなにを得ようとしているのか、心配になり、きっとこの少年の

望むものは天界の王座に違いないと思ったインドラ神は自分の王座を

奪われないように、少年ドゥルーバの瞑想の邪魔をしようとします。

 

ありとあらゆる魔物、大蛇、悪霊をおくって、ドゥルーバを脅かし

瞑想をあきらめさせようとしました。

 

しかし、ドゥルーバはじっとして動かず、ナーラーヤナ神のことだけを

想って、静かに瞑想をしつづけ・・・ついに、その瞑想の強さを

感じとったナーラーヤナ神であるヴィシュヌ神が少年に気づき、

こういいました。

 

「おまえの望むものを与えよう・・あれほどの忍耐で願う

       揺るぎない望みは、叶えられなければならない」

 

ナーラーヤナ神は森におりてきて、ドゥルーバ少年の前に立ち。

 

「ドゥルーバよ、わたしはここにいる・・・おまえがそれほど

                 叶えたい望みとは何か」

 

しかし、ドゥルーバはナーラーヤナ神を見て微笑んだだけでした。

 

神はすでに、少年の望みがわかっていたからです。

 

「ドゥルヴァ」の画像検索結果

その望みとは、この世から離れていつも地上を見下ろして

いたかったのではないでしょうか。

 

ナーラーヤナ神はドゥルーバを明るい星に変えて、あらゆる

嫉妬や邪悪から遠ざけるように、天空の高い位置に置き、

神はさらに、瞑想するドゥルーバ少年を助けた七賢人たちを

七つの明るい星に変えて、少年を守るように周りに配しました。

 

今日でも、空を見上げると、北の空たかくに、明るく輝く星が

見えるでしょう。

 

この小さな星は決して動きません。

 

なぜなら、この星はナーラーヤナ神を想ってじっと動かずに

瞑想したドゥルーバ少年にほかならないからです。

 

これが、北極星です。

 

ネパールの子どもたちは、北極星のことを、「ドゥルーヴァ・タラ」

といいます。

「、ウッタナパーダ」の画像検索結果

 

北極星の周りをゆっくりと動く七賢人たちも見ることができます。

 

この七つの星は西洋星座では「おおくま座」の一部である、

「北斗七星」ですが、ネパールでは、サプタリシ座(七賢人)

呼ばれています。

               採録 ジャヤンタ・アチャリア

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