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スピリチュアル 伝説

北極星と北斗七星の伝説 モンゴルの神話

投稿日:2017年2月24日 更新日:

昔むかし、王女を溺愛するあまり、決して王宮の外にでる

ことを許さない王様がいました。

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しかし、王女は、25歳の誕生日にいち度だけ王宮をでてみたいと

王様に頼んだところ、王様は、王宮の庭なら危険はないだろうと

考え、王女に宮殿の庭にでることを許しました。

ところが、そこで大事件が起こったのです。

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王女がひとりで庭を歩いていると、見たこともない巨大な鳥が

飛んできて、王女をさらっていっていまいました。

さあ、たいへんです。

その後、王様は国中から賢者や占い師を集めて、どうしたら

王女を連れもどせるかを相談しました。

そこで、占い師がいいました。

「八人の息子をもつ老人が、王女を連れもどしてくれる

                 唯一のものです」

王様はこれを聞くとすぐに、下僕たちにその老人を探しだす

ように命じたところ、即座に老人は見つかりました。

お王様に呼ばれた老人は、八人の息子を連れて王宮にやっきて

八人の子どもたちは、「きっと王女を見つけて連れもどします」

と誓いました。

王様はよろこび大きくうなずいて、無事に王女を連れもどすことが

できたなら、長男には王女と結婚することを許し、ほかの七人の

息子たちには貴族にすることを約束しました。

そして、王様は「ところでどんな能力を持っているのか」と

八人にたずねました。

「わたしは弓の名人です」

「わたしは誰よりも速く走ることができます」

「わたしは誰よりも遠くを見ることができます」

「わたしはどんな臭いでも嗅ぎ当てることができます」

「わたしはどんな嵐や風でも吸い込むことができます」

「わたしは海や湖の水を飲み干すことができます」

「わたしは太陽や月を持ち上げることができる力もちです」

最後に一番下の息子がいいました。

「わたしは何でもつかむことができます・・・遥か遠くに

あるものでも、眼に見えないものでも、つかむことができます」

そして、調査開始。

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八人の息子たちは、お王女が最後に目撃された庭を調べ

最高の鼻をもつ四番目の息子は、巨大な鳥が王女を捕まえたことを

突き止めました。

次いで、最高の視力をもつ三番目の息子は、女王を連れた

巨大な鳥がどこを飛んでいるかを突き止めました。

弓の名手である一番目の息子は、弓で巨大な鳥を射抜きました。

すると鳥が女王を放したので、女王は真っ逆さまに落ちていきます。

五番目の息子は、空気をすって大きな風をおこし、王女を王宮の

近くまで運ぼうとしました。

これにはかなりの時間がかかったので、日が西に傾いて、周りが

だんだん暗くなってきたので、七番目の息子は、末っ子が王女を

しっかり捕まえるまで太陽が沈まないように、太陽をささえ

続けました。

こうして八人の息子たちは、女王を無事に王宮に連れもどし、

王様は、たいへん喜んでこういいました。

「約束どうり、盛大な結婚式を行なう」・・と

しかし、長男は、まず父親に結婚の許可をもらいたいといいました。

そして家に帰ると、父親に結婚の許可を願いでるかわりに、八人の

兄弟のうち誰が父親の「金の矢」を受け継ぐのかをたずねました。

「一番さきに”金の矢”をとらえた者に与えよう」

と父親はいって、空にむけて金の矢を放ちました。

何でもつかめる末っ子が「金の矢」を素早くつかまえて、動かない

金色の星(北極星)になりました。

ほかの兄弟は金色の星のそばにいる七つの星(北斗七星)に

なりました。

北斗七星 イラスト素材 - iStock

モンゴルでは、明るい北極星を守るようにならぶ北斗七星は、

末っ子の世話をする七人の兄たちの姿だと伝えられています。

       採録 アルタンツェツェグ・チメドセレン

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