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スピリチュアル 伝説

プレアデス星団伝説 タイの神話

投稿日:2017年2月27日 更新日:

プレアデス星団は6人の兄弟?」「カシオペア座は船の錨(いかり ...

 

むかし、タイの国に、芸術と工芸のあらゆる分野で腕の立つ

男がいました。

 

その後、名声が王様の耳にとどき、王様はこの名人のことを

たいへん気に入り、名人に王女を与えることにしました。

 

しかし、名人の弟子のひとりがこれを聞いて、師匠を妬ましく

思い、王様に謁見(会って頂きたい)を願いでました。

 

王様が王女を師匠ではなく自分にくだされることを思って

王様のまえでいろいろな術をやって見せたのですが、王様は

まだ師匠の方が優れていると感じました。

 

そこへ、師匠が王宮へやってきたので、弟子はミツバチに姿を

変え、王女が左耳につけている花にしがみいついて、挑発する

ように師匠にこういいました。

 

「お師匠様、わたしを捕まえることができますか?」

 

そこで師匠が王女に・・

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「わたしにその花をください」

と頼むと、ミツバチは米粒に姿を変えて床に横たわり、またも

挑むようにいいました。

 

「お師匠さま、わたしをついばむことができますか?」

すると師匠は、米粒をついばむ雄鶏になり、つぎに米粒は、

すなどり猫に姿を変えました。

 

さらに、師匠の雄鶏は、弟子のすなどり猫を追う、虎に変身した

ところ、人々は虎を見てたいへん驚き、虎を殺してしまいました。

 

師匠が死んで、弟子が残ったので、この弟子が王女を妻にしました。

 

年月がたち、この弟子が死ぬと、7羽のひなを連れた雌鶏に

生まれ変わり、雌鶏の飼い主は、山深い小さな村の若い木こりで

気が荒くて手に負えない犬も飼っていました。

「タイ神話 プレアデス」の画像検索結果

 

近くの森の奥深くには、老夫婦も住んでいて、親切で働き者の

夫婦でしたが、暮らしは楽ではありませんし、子どもがいなかった

ので、世話をしてくれる者もなく、ふたりだけの寂しい日々でした。

 

ある日の午後、老夫婦は森をでて村へいき、そこで、大きな犬が

吠えながら雌鶏と7羽のひなを追いかけ、さらに、その後を若者が

大声を上げながら追いかけていくのを見かけました。

 

老夫婦は、若者にたずねました。

 

「いったい、どうしたのですか?」

若者は走りながら、叫び返しました。

 

「見てのとおり、わたしの犬が雌鶏とひなを追い回して

   いるんです・・・わたしが止めなければ

       犬は鶏たちを かみ殺してしまいます」

 

「それはたいへんだ・・鶏もあなたのものですか?」

老夫婦は、おびえている鶏たちを指さして聞きました。

 

「そうです、わたしのものです・・・ここにいてもいつかは

あの獰猛な犬にた食べられてしまうんだから、欲しかったら

     差し上げますので、持って帰ってください」

 

「それはありがたい」

老夫婦はお礼をいって、雌鶏とひなをもらって森へ帰りました。

 

ふたりは嬉しくってしかたありません・・これでもうふたり暮らし

でも寂しくない。

*むかしは、大家族が普通だったのでしょう。

 

庭に小さな鶏小屋をつくって、夜はそこに入れることにして、

毎晩、仕事を終えたふたりは鶏小屋のまえに座って、ひなと

遊んで、くつろいだひとときを過ごしていました。

 

それから、数日たった夕暮れのことです。

 

ひとりの僧侶が、老夫婦の家を通りかかり、それを見た妻が

この先 何もない上、暗くなってきているという妻のすすめで

一晩この家に泊まっていくようになりました。

 

妻は、翌朝にはお坊さんに食べものをだして功徳(ご利益)を

得たいと思いましたが、家には十分な食べものがありません。

 

そこで妻は、雌鶏をしめてお坊さんのために ごちそうをつくる

ことを提案しましたが、夫は気がすすみませんでした。

 

「それは かわいそうだ・・小さな ひなたちはどうなるんだ

           母鶏がいなくなれば、寂しいだろう」

しかし、妻は夫の意見に耳をかしません。

2002年冬のプラネタリウム番組

 

「お坊さんは、功徳を与えてくださいます・・わたしたちは

 大金持ちになって、雄鶏もひなも、好きなだけ飼うことが

                できるようになります」

 

かげで、この会話を聞いていた雌鶏は、ここから逃げようと

思いましが、よく考えると、自分たちがい今 生きているのは

この夫婦のおかげだということに気がつき、

 

「もし、この夫婦がここに連れてきてくれなかったら、今頃は

みんなあの犬に食べられていたわ・・・あのふたりには感謝

しなければ・・・・わたしはここに留まって、ふたりの親切に

命をもってむくいましょう」

翌朝、お坊さんのごちそうをつくるために、妻は雌鶏をしめて

茹でました。

 

それを見た 7羽のひなは、みんな自分から熱湯の中へ飛び込んで

母鶏といっしょに死んでしまいました。

 

そうして、この8羽の鶏たちは、仏様によって天空に上げられて、

星の群れとなりました。

「タイ神話 プレアデス」の画像検索結果

 

けれどそのうちの雌鶏には、師匠を妬み死なさせて 女王と結婚

した前世があります。

 

その悪行をまだ許されていなかったため、子どもたちといっしょに

輝くことは、叶いませんでした。

 

今でも夜空に、明るく輝く7つ星「ダオ」「ロオク」「ガイ」と

少し離れたところに、ぼんやりと光る星がひとつポツンと見えます。

 

「ダオ」「ロオク」「ガイ」は、秋から春の空に輝く、

プレアデス星団 スバルのことです。

 

         採録 ブーンラクサル・ソオントルンツム

 

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