身体にいいこと地球にいいことあとチョッと不思議なことを配信しています

えんきぶろぐ

環境 生活 社会

水不足の時代だという意識をもつことの重要性

投稿日:2017年4月11日 更新日:

 

純粋な水と そうでない水

「飲料水」の画像検索結果

快適な生活をおくるためには、年間ひとりあたり200万リットルの

水が必要とされています。

 

ですが、この数字は、人間のあらゆる活動を合わせた数字で、この

数字をみたすだけの水を水源から確保しなければいけません。

 

しかし現実は、ひとりひとりが直接 使える水はこの10%

つまり 547リットルとなります。

 

さらに、この数字をみたすのは、水が非常に豊かな国だけで、

とくにアメリカがあてはまります。

 

ヨーロッパは国によってさまざまで、イギリスは 135リットルで

スイス 264リットルとひとりあたりの消費できる水の量には

ばらつきがあります。

 

ここ日本では、200~300リットルで、まず豊富に水がつかえる

国ではないでしょうか。

5分でわかる水資源の危機 | ネットワーク『地球村』

 

実際に身体にいれる水、飲水や調理でつかう水は、ひとりあたり

5~10リットル/日ですが、逆にいえば、最低限これだけの量は

確保しなければならないのです。

 

スポンサーリンク



 

最低限 必要な量と、日常つかわれている量を考えると、2つの

基準をつかいわけて水を供給することができればよいのです。

 

口にいれる水はきわめて品質のたかい水を供給し、それ以外の水は

飲用には適さなくても、汚染されていないキレイな水をべつに

供給することが望ましいと思います。

 

一部、工業地帯には、工業用水と飲用水とにわける設備はあります。

 

これを、一般に実現させようとしたこころみはあったのですが、

採算が合わないというみかたで、実用化はすすんでいません。

関連画像

 

飲料水として適さくなる豊栄養化現象

 

WHO機関では、水質基準は、水の外観(色、臭い、味)・・

有毒ではないこと、殺菌面で問題がないことの、3点が重要で、

つまり、水道水として供給される水は、水をひく地点から水道の

蛇口まですべての段階で、この3つの基準がみたされていなければ

ならない・・・とアタリマエのことですけどね。

 

そこで 水をひく地点が問題なのです。

 

それは、すべての生命が死に絶えてしまう豊栄養化(ふえいようか)

緑藻になる過程は、とてもゆっくりで、知覚することがむずかしい

とされています。

 

さらに、このプロセスは自動的に進行するため、もとの正常な

状態にもどすためには、またさらに、長い時間がかかるのです。

 

だから水が腐りはじめときにすばやくそのことを察知し、その

原因となっているものを排除しなければなりません。

 

・家庭用合成洗剤にふくまれている リン酸塩

・工業用排水

・化学肥料にふくまれる 硝酸塩

 

富栄養化が最終段階にたっすると、水がすっかり緑色になり、

すべての生命が死に絶えます。

富栄養化って、何ですか? | 水 | 環境なぜなぜ110番 | 科学 | 学研 ...

 

むかしの貯水池では、マスのように汚染に敏感な魚をいれて

水の毒性を判断するためにつかわれていたようです。

 

ガス漏れ探知鳥のカナリアもそうですよね。

 

ちなみに、カナリアは常にさえずっているので、ガスを感知

したらさえずりを止めるのだそうです。

 

富裕国と貧困国

すべての水質基準をみたした水を供給するために、水の処理は、

莫大な費用がかかる施設を必要とする産業となりました。

 

これらの施設は、水を浄化するだけではなく、浄化したキレイな水を

そのまま消費者にとどけることができるよう、その水質を保ちつづけ

なければなりません。

 

裕福な国は、都市だけでなく、そこから遠くはなれた農村にも、

良質な水が供給ができます。

 

しかし、そうでない国では都市に水道がひかれているものの、水質

がWHOの基準をみたしていることはほとんどなく、水道網に不備が

あったり水道管が破損し水漏れも多いとききます。

 

それらの国の農村には水道管はひかれておらず、伝統的な方法で、

つまり井戸や川の水や雨水といった水をそのままつかって生活

しています。

 

しかし、開拓の進歩とともに、これらの生活用水にも有毒物質が

はいりこむようになりました・・・なぜなら、このような国に

工場を建てる投資家たちがいて、その投資家の人たちが排水処理

に関心をもつことは極まれであるそうです。

 

WHO機関によれば、世界の人口73億のうち7億人は、飲用に

てきした水を手にいれることができない状況におかれています。

 

スポンサーリンク



21世紀の水紛争

いくつかの地域で水不足がおきていることと、日本ではイメージ

しずらいことですが、複数の国にまたがって川が流れていることは

水の権利を考えるうえで、この2つは重要なことがらです。

 

もともと、水が地理的に均一に存在していないことにくわえて

人口増加することは、くるべき水紛争の危険をはらんでいます

今後の人口予測では、途方もない量の水が必要になるといわれ

ています。

 

とくに、危険がせまっているのは、北アフリカ、東アフリカ、

南アフリカ、中近東、アジア一部、パキスタン、インドです。

多くの国家が、大河川を中心に配置され、現在は、200以上

の国際河川があり、国境の3/1は川や湖です。

 

国際条約は300項も締結(ていけつ)されていますが、この地域

の特徴である紛争に対処するため、条項の内容はあいまいである

ことが多いのです。

 

川の支配権をめぐる争い

現在、多くの国が、くるべき水不足への不安から、水を確保する

ために攻撃的な政策をとり、昔からつづいている水紛争を、さらに

広げています。

 

21世紀中ごろになっても水を自給できる国は、30国くらいだと

いわれています。

 

80%が乾燥している中東は、こんにち もっとも水不足に悩んで

いますが、ほかの国も危険な兆候がでているそうです。

 

ナイル川流域は典型的な紛争地帯で、エジプト、エチオピア

スーダンが、飲用水、灌漑(かんがい)、水力発電につかう

水の使用権をめぐって対立しています。

 

また、ヨルダン川流域では、イスラエルとアラブ諸国も

争っています・・・・宗教対立だけではないのです。

 

ガイア理論

地球上のみずの流れが大きく変わり、何十億も人が日常生活に

不便を感じる「水ストレス」の状態におかれ、水を独占するために

武器をもって戦う可能性がでてきましたが、21世紀のわたしたちは

どうなるのだろうか?

 

人間に責任があるという原則をわすれないことは前提としても、

自然の力をどのていど、信じることができるだろうか?

 

19世紀ドイツのアレクサンダー・フォン・フォンボルト氏は

「生物と生物が生きている環境からなるこの世界は、調和を保つため

に互いに影響をあたえながら秩序ある全体をつくっている」

といっています。

 

1975年以降、ふたりの科学者、ラブロックとマーギュリスによって

となえられた「ガイア理論」は、うえの考えを発展させたものです。

 

この理論によれば、地球上(ガイア)のすべての生物で構成される

空間は、自己調整する1つの生命体とみなし、ぜんたいの調和を

乱すものは、地球がみずから制御したり補正することができる。

 

人間が過去や現在の行動によって調和を乱し、あらゆる地域から

水を奪い、地球上の水の流れを変えても、それを埋めあわせる

巧妙なメカニズムが、人間自身の努力とあわされば、水循環の

バランスをとりもどすというのです。

ガイア仮説のラヴロック博士がつくった豪華な「地球の絵本 ...

 

しかし、地球ガイアの「叡智」をあてにすることができるのか・・

水問題は、いま、この時点で、答えをださなければならないほど

深刻なものとなっています。

 

わたしたちは水をまもるために、世界的に考えるとあらゆる対策を

打たなければなりません。

 

が、日本には公園でも蛇口をひねれば水がでてくる、恵まれた

国にいますので、なかなか 考えてといっても現実味がないので

考えられる人は少ないのが現状でしょう。

 

しかし、せめて 水の節約や再利用くらいは日頃から習慣ずけることで

世界に貢献できるのではないでしょうか。

 

過去、水をそまつにしてきた文明はみな滅んだといわれます・・

ですので

水を人類の世界遺産と考えることが必要になってきています。

 

    民営化すると水道料金が徐々に高価くなります

 

スポンサーリンク



-環境, 生活, 社会,

Copyright© えんきぶろぐ , 2024 AllRights Reserved Powered by micata2.