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「孤独は妄想」独りは至福の時間

投稿日:2016年12月31日 更新日:

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「独り時間」は人生の中では
  案外多いものです。

仕事の合間や、プライベートなひととき。

特にソーシャルメディア全盛の時代では、「繋がり」を求める

あまり、反対に疎外感・ストレスを感じている人も増えています。

仕事を失ったり、人と別れたり、と不意に孤独に襲われることも

あります。        「これからどうなるんだろう」

将来・老後への不安が、ふとよぎることも・・・・

「孤独』が胸に重くのしかかってくるのは、こんな時です。

一般にマイナスのイメージで語られることの多い「孤独」・・

しかし仏教では、「孤独」は恐れるものではない。

孤独は使い方次第で、幸福な時間に変えることができる、と

考えます。

独立派の出家僧・草薙龍瞬(くさなぎ りゅうしゅん)氏の

著書「これも修行のうち」が、孤独を人生の最高の見方に変える

方法を語ります。

「アナタは、孤独ですね」といわれて、気持ちいい人はいません。

むしろショックを受ける人が大半だと思います。

孤独は人に好かれない証拠であって、人付きあいの希薄な自分には

「価値がない」、「何より他人にそう思われるのが嫌だ」・・

人が孤独を恐れていることには、そんな心理が隠れている気がします。

はて、しかし・・一般常識にとらわれないゴータマたちなら、どう

考えるでしょうか?


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きっと明るくこう答えるはずです・・・

「ぜんぜん 良いではありませんか」

その真意は「良いか悪いかは孤独の使い方による」ということ。

というわけで、孤独の「合理的な活かし方」を考えてみましょう。

孤独を「上手く使う」方法がある

そもそもなぜ「孤独」には、辛くてさびしいイメージがあるのでしょう?

話を聞いてくれる友人がいない。想いをひとりで噛みしめないといけない

という辛さ。

友だちの多いソーシャル的な人が大勢いる。

リアルな人付きあいもネット上のつながりも、「こんなに頑張っている」

人たちがいるのに、わたしはダメという辛さ。

自分には、恋人も、結婚相手もいない・・・ということは、自分には魅力が

ないことを考えてしまう。

このままひとりで年を取っていくのかと思うと、不安・寂しさが募ってくる。

といった思いもあります・・こうした思いが、「孤独はよくないもの」という

マイナスのイメージ(判断)を作り出しているように思えます。

しかし、「孤独」とは、本当に辛いものなのでしょうか。

1 ありのままの事実  2 それ以外の「妄想」とを分けて理解します。

辛いと感じるのはなぜか

「孤独」と呼ばれる状態を、まずは「事実」として理解してみましょう。

たとえば、

世の中には、孤独に生きている生き物はたくさんいる(むしろそっちの

方が多い)のが事実なのに、自分は孤独を辛く感じている。

そもそも、人は脳も身体も違う、個体としては独立している普遍的な

「事実」なのに、わたしは孤独を苦しく感じている。

本来ネット上のお付きあいなんて、なくとも生きていけた(問題なかった)

というのが事実なのに、今はどっぷり浸かって、期待どうりのリアクションが

返ってこないことへのストレスや、振り向いてもらえない寂しさを感じている。

「事実」だけを見てみたら、孤独というのは、案外ふつうの状態です。

なのに「辛い」と感じるのはなぜか?・・その原因になっているのは

客観的に存在せず、アタマの中にしかない思いです。

つまりそれは、「妄想」だということになります。

「孤独が辛い」というのは、妄想が生みだすチョッした心の風邪と

いってもいいかも知れないのです。

「孤独って、妄想なのか?」というこの発想が、チョッとした展開を

人生にもたらしてくれます。

1 孤独感からの抜けだす方法・・

とにかく「妄想しない練習」

する。 「孤独は妄想」だとしたら、孤独に悩まなくなるには、

妄想しない練習が1番効きます。その方法をいくつか紹介しましょう。

○まずは、目を瞑る(とじる)

目を閉じてて、アタマの中に浮かんでくる「言葉」や「イメージ」に

気づいて下さい。

「目を閉じたときに見えるものは、妄想である」と理解して下さい。

「ああ、自分はいま考えているな。なにかを追いかけようとしているな」

と自覚しましょう・・それは「妄想状態」です。

「相手のリアクションが欲しい」「他人の動向がきになる」というのも、

「これは妄想」と理解します・・

「自分は、孤独だな(さみしい)な」という思いがふと、よぎった時にも、

「ああ、妄想した」と気づいて下さい。

できればそのうえで、深呼吸をして「腹のふくらみや縮み」を感じ取ったり

歩いている時「足の裏」の感触を感じたり、眼を開いて景色・光をよく

見つめる・・というように、心の矛先をシフトして下さい。

ポイントは「妄想状態に気づいて、身体の感覚に意識を向けかえる」ことです。

○孤独こそが「人生の基本」と知る

目を閉じたとき、外界は見えなくなりますね。

仕事も家庭も会社の動きも、お付き合いすべき相手も、その瞬間は、いません。

じつは、その「何も見えない(存在しない)」状態こそが、心の基本です。

人は、得てして外の関係・・世間のつき合い や つながり ばかりに心を奪われがち、

しかしながら、じつは心・・外の世界(関係)とは、べつの領域が、最初に

存在するのです。

独りでいる自分が基本。

つながり・関わりは、「心」の次に来る『授かりもの』ととらえるのです。

2 孤独感から抜け出す方法・・・・

他人の動向を追いかけない

独りでいる自分の心が基本だとすると、周りの人たちの言動や、世間の

うわさ話しやニュースなど、外の世界・他人の動向はおまけの部分です。

「おまけ」の部分は、追いかける必要のない「他人事」であることが

多いものです。

知ったとろで、「へぇ、そうなんだ」「だからどうしたの」という

はなしが結構あります。

「だからどうしたの」というおまけの部分に振りまわされるのは、

勿体ないはなしです。

そこで、「基本」と「おまけ」に別けるという発想に立ちましょう。

他人の動向は、自分に必要なのか、それともおまけでしかないのか?と

考えてみるのです。

「おまけ」の部分は、時間が空いたとき、チョッとリラックスしたい時に

「時間を決めて」付き合う程度のものとします。

なくても平気でいられる自分を、心がけていきたいものです。

繋がりは、べつの世界にある

ちなみに、「繋がり」だけなら、人間でなくとも手に入ります。

動物を可愛がる・・夜空の星を見上げる・・仮に真夜中に深い森に

さまよい込んだとしても、、頭上には星々が輝き、木々のみどりは

呼吸し、大地には無数の命が活動しています。

どこまでも見渡すかぎり「繋がり」の中にある・・というのも

3 孤独感から抜けだす方法・・・・

沈黙時間を確保する

独りに慣れるために「沈黙タイム」を積極的につくる。

たとえば仕事帰りや、休日の午後に、ひとりでカフェにいって

本を読むとか、瞑想までとはいかなくとも静かにするとか・・

本当は、職場でも「沈黙タイム」を作ってみると良いのです。

「午後の一時間は、お互いに話しかけずに作業に集中する」

ことをルールにすえるとか・・

ちなみに古代インドの修行者は「孤独こそ大の親友」という

ポジティブな生き方をしていたようで、原始仏典に、

このような言葉が残っています。

「三年の間、私が言葉を発したのは、一回だけ。その最後に

”無知の闇” 自分の心が見えない状態を・・打ち破った」

テーラーガータ(長寿の誌)より

極端なはなしですが、(笑)それくらい「沈黙・孤独は心を

成長させてくれる」ということです。

孤独の積極的価値を知る

孤独だからこそ得られる”積極的な価値”も、たくさんあります。

たとえば・・

○無駄な反応が減る

独りになるとことで、無駄な反応は、確実に減ります。

心をかき乱すような刺激・情報・他人の目に、いちいち反応しな

くともすみます。

これは「心の平穏」という心にとって何より大事な価値・・

心の健康をもたらしてくれます。

○大事な物事に集中できる

心が落ち着けば、大切な物事に集中できるようになります。

仕事であれ勉強であれ、趣味、家事であれ、いっときに、

ひとつのことを集中してやることが、心にとっては、1番の快

(スッキリした喜び)なのです。

○無駄なく考えられるようになる

さらに、当面の課題や、将来のゴールを達成するために、自分は

何をすればいいのか?・・予定や段取り、交渉、具体的な作業・・・

それらを正しく考えるために「独りの時間」は大切な意味を持ちます。

孤独こそ人生の基本です。そのひとときを、いかに充実・静寂・集中

クリアな思考などの高い価値に活用するか、

そこに目を向けようではないですか。

孤独を人生の味方につけよう

このような言葉があります。

犀(サイ)の一本角のように、ただ独り歩め」

「自らをよりどころとし、”真実・方法”をよりどころとして

他の何ものをもよりどころにするな」

つまりは、自分自身の中にこういう心がけや心の使い方が大事

という確かな土台をすえて、そこだけに立って、独り毅然(きぜん)

と歩んでいきなさい、ということです。

ひとり歩むというのは、孤独ではありません。

むしろ自分にとって本当に大切な繋がりや生活、将来を見据えて、

それを守ることを第一とする生き方です。

孤独と繋がりは、両立できます・・孤独は自分自身を軸とすることが

基本であって、そのうえでいい関係をさずかり育てていくのです。

孤独は、孤独としての活かし方がある・・孤独だからこその幸せもある・・

そういう考え方ができれば、孤独は怖いものではなくなります。

まとめ  長くなりました。

孤独にあっても、繋がりの中にあっても、自分を肯定できること

それが鍵となるようです。

そして、あきらめないこと。

そのために「心の使い方」を学んでいきましょう。

草薙 龍瞬僧侶、興道の里代表


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