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火星有人探査・移住計画は本格スタートしている

投稿日:2018年5月31日 更新日:

CNN.co.jp : 火星探査機キュリオシティ、岩石層で「自撮り」

 

第2の地球よりも身近な火星

 

地球以外のどこかに人類が暮らせる場所を21世紀中に、見つけだし

決めておくために、その準備を着々と進めているのでしょうか。

 

NASAをはじめ、宇宙開発グループ(1%の富裕層といわれる人たち)など

本格的に別惑星の有人探査計画に乗りだしています。

 

それこそ、惑星移住の前にスペースコロニーをつくり、そこへ長期滞在が

できるようになれば、個人的にとても嬉しいのですが、現状の科学力では

「距離」の問題が大きく立ちはだかっているそうです。

 

ワープもコールドスリープ(人口冬眠)も SF世界の技術ですので、生きている

うちにたどり着ける距離に新天地がなければどうしょうもありませんね。

*「ボディクーリングシステム」の名称で人体での1週間の冬眠状態に成功

 

たとえば、探査機ボイジャー1号機は現在、太陽から約187億Km付近を

時速6万Kmの速さで飛行中・・・地球と太陽の距離の100倍以上も遠くの

太陽系圏外の宇宙に到達していますが、そこにたどり着くまでにかかった

年月は36年です。

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いっぽう、地球にいちばん近いとされる恒星アルファ・ケンタウリでも

7万6680年かかるので、太陽系外に第2の地球となる惑星が見つかったと

しても、ワープできない以上、人類が到達するのは現時点で不可能です。

 

ですから、行き来できる範囲にスペースコロニーを建設するというプラン

はいかがでしょう。

 

現在、ISS(国際宇宙ステーション)が無事に稼働していることからも

スペースコロニーを建設する技術は、ワープやコールドスリープを開発する

よりも、現実的です。

「ISS(国際宇宙ステーション)」の画像検索結果

ある程度、コロニー内部での自給自足も可能なはずですが、不足分は地球

からの補給を受けていればいいのです。

 

となると、地球そのものに何か異変がおきたらどうする?・・という

問題があり、スペースコロニーにも影響がおよんで来ます。

 

永続的に暮らせる場所としては、物足りないというのが正直なところです。

 

そこで、身近な第2の地球として浮上してきたのが、火星・・・火星で

誕生した生命が彗星とともに地球に飛来したという「パンスペルミア説

を信じれば、まさに地球人の「里帰り」という選択です。

 パンスペルミア説イメージ図              Wikipedia

 

多くの探査機が送りこまれた火星

火星がなぜ、注目を集めているのかというと、まず第一に距離の問題です。

人類が今もっている技術でも、1年足らずで到着できることと、第二に地球

の100分の1と薄いながらも大気があり、南極と北極に氷とCO2ドライアイス

があり、地下にも氷と水があります。

 

火星はたくさんの探査機を送りこんだ惑星ですので、すでにいろんなデータの

蓄積があり、「今は公開できないデータはいくつかある」と、NASAが公表して

いるぐらいなので、現実的な段階まで来ているのでしょう。

 

NASAは、1960年代からマリーナ計画を遂行・・探査機マリーナは3号~9号

まで打ち上げられ、火星の表面を写真撮影しました。

 

続く1970年代には、バイキング計画により、バイキング1号・2号が火星に着陸

1992年には18年ぶりに火星探査機マーズ・オブザーバーを打ち上げ、その後も

3年ごとに探査機を火星に送りこんでいます。

 

現在は2012年に火星に着陸したキュリオシティー(マーズ・S・ラボラトリー)

が火星の表面を移動しながら、今も探査中です。

 

これからも、送られてくるデータが蓄積した「地球型惑星」が近くにある分

はるか遠い、圏外惑星に新天地を見いだすより、現実的に計画を練ることが

できるわけです。

 

事実、アメリカ政府は本気で地球の未来のことを考え、オバマ元大統領は

2010年4月、NASAケネディー宇宙センターで演説し、2030年代半までに

人類を火星の軌道に乗せる「新宇宙政策」を公表しています。

ケネディ宇宙センター 写真 - 無料イメージのダウンロード - Pixabay

 

この計画には、軌道に乗せるだけでなく、火星への初着陸も盛りこまれて

いて、その先にある火星移住について真剣に検討されているそうです。

 

じつは、マイナーな計画なため、ニュースになっていない、しかもこの

「新宇宙政策よりも先に火星に行ってしまおう」という計画が見つかったので

そのうち代表的なものを紹介します。

 

アメリカの「レッド・ドラゴン計画」というものがあります・・・米政府とは

別に、NASAが米国の宇宙開発企業(輸送会社)「スペースX」社とコラボする

という計画です。

 

2018年の打ち上げを予定していた計画で、スペースX社が開発中の超大型ロケット

「ファルコン・ヘビー」に、これも開発中の有人宇宙船「ドラゴン2」をつんで

発射させると同社のイーロン・マスク氏は語っています。

 

「レッド・ドラゴン計画」の画像検索結果

スペースX、火星探査用宇宙船「レッド・ドラゴン」の中止を示唆 ...

契約によると、NASAはレッド・ドラゴンの火星着陸に関して技術的

 サポートを担うほか、探査機が行う火星調査についても同様にサポート

する可能性があるようだが、資金補助は含まれていない。

スペースX社からは火星着陸に関するデータが提供され、探査機によって

取得されたデータも公開される。現時点ではどのような観測機器が搭載

されるかについては不明だが、火星の表面や大気、環境などを調べる

高性能カメラや分光器などが搭載されるとみられる。

                      AstroArts より引用

 

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だれでも火星移住の先駆者になれる?

それに対して、火星への有人着陸にこだわるのが「マーズ・ワン」計画

その火星移住計画では、2016年までに通信リレーのための、火星周回機と

無人着陸機を送り、2025年には、4名の宇宙飛行士を着陸させる予定です

つまり、先に機材をロケットで火星軌道に送っておいて後から、人が行く

ということです。

 

使用するランチャーは、スペースX社の「ファルコン・ヘビー」で、宇宙船には

「タレス アレニア スペース」が候補に上がっています。(ロッキード社提携)

「タレス・アレニア・スペース社」の画像検索結果

      ターレ・アレニア    ドイツ

最初の2名が着陸したあとは、2年ごとに4名を着陸させ、2033年までに

移住者の合計が20名とする計画です。

 

でも、「マーズ・ワン」の凄いところは、倫理的概念を破壊すべく(一般では)

その20名の火星移住者は地球に帰らない人と選択する・・

つまり、火星に骨を埋めるということです。

 

この大胆な片道旅行を計画しているNPOの代表は、オランダのバス・ランスドルプ

マーズ・ワンは2013年、火星移住者の正式募集をはじめ、無謀な挑戦だとなにかと

批判もありますが、選ばれた候補者は最短で8年の訓練を受けて、火星に向かう

段取りをして一般人でも、火星移住の先駆者となるチャンスが開かれています。

 

すでに、2万人を超える応募が集まっているそうです。

 

テラフォーミング 地球の環境に似せる

火星の有人探査・移住計画が、壮大な実験のはじまりだとして、つぎの

ステップに進むにはどんな問題が待っているのでしょうか?

たとえば 火星では時どき全体を覆うような砂嵐が発生し、それが数ヶ月も

続くことがあります。

 

その間は、地球から火星を見ても全体が霞んで(かすんで)見えないそうです。

 

このような状況で人類が移り住んだ時にうける影響は小さくないでしょう。

 

そして 何より大気の問題で、火星には大気があるといっても気圧は地球の

100分の1以下と低く、1分で命を失うこととなります。

 

気温はだいたい マイナス130℃~プラス20℃、平均気温マイナス55℃

火星の表面は北半球と南半球とでは異なり、北半球には なだらかな平原

南半球にはクレータの多い高原やかつての火山地帯が広がっています。

 

そんな火星を人類が暮らしやすい星にするためには、地球に似た環境にする

「テラフォーミング」が必要ということです。

 

まずは、火星の大気を変えること・・・生物が暮らしていける環境への第一歩

として 惑星を守る大気を厚くし、気温を上げるような働きかけが必要です。

 

そのための材料となるのが、火星の南極と北極にある氷・・これは水と

ドライアイスCO2が混ざったもので、これをなんらかの方法により

熱してガス化させる・・具体的にはローバーで愛称のキュリオシティー探査機

に搭載されている「放射性同位体電気転換器」RTG 熱エネルギーを電気エネルギー

に換えるというもので、このアイデアが検討されると予想されます。

 

徐々に、暖められた火星に光合成をするシアノバクテリアを地球から持ち込み、

氷の中にある二酸化炭素を光合成で 減らせば、酸素も増え 温室効果も適度な

ものになります。

「火星 テラフォーミング」の画像検索結果

その後どれくらいの時間がががるかは分かりませんが、火星の大気が地球に近い

組成になっていくことで ”酸素は確保できたから次は「窒素」の問題は”

というように火星の地球化「テラフォーミング」のアイデアが次々と

生まれてくることでしょう。

 

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