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くすりになる食材 穀物たち

投稿日:2017年5月11日 更新日:

 

生きた米と呼ばれるもの

玄米(ゲンマイ)

 効能 

疲労・便秘・あかぎれ・シミ・くすみ・乾燥肌・脚気

イネ科  旬  10月

「玄米」の画像検索結果

 

ビタミンB1が不足することでおこる脚気(かっけ)は、江戸時代から

昭和中期まで日本人の国民病とされてきました。

 

栄養学や食生活の向上により、昭和40年代からは患者数が減少したが

偏った食生活をおくる人がふえたため、ふたたび若い人を中心にひろがり

つつあるようです。

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脚気が流行した時代、ビタミンB1が慢性的に不足するようになった原因は

日本人が玄米を食べずに精白米を食べるようになったことに関係しています。

 

玄米とは、稲から籾殻(もみがら)だけを取りのぞいた米のこと・・・

ここから糠を取りのぞき胚芽をのこしたものを「胚芽米」といい・・

そこから、胚芽をのぞいたものを「精白米」といいます。

「玄米」の画像検索結果

 

精米をするようになった奈良時代からは、白米は貴族など限られた人だけが

食べられるもので、それ以外の人々は、玄米や雑穀を主食としていました。

 

しかし、精米技術の発達により、江戸時代には武士と商人が白米を食べ

大正時代には一般庶民も食べられるようになったのです。

 

精米のさいに削られる胚芽や糠は、ビタミンB群やミネラル、カルシュウム

鉄分などがバランスよくふくまれた栄養食材で、今ほど食物が豊かでは

ない時代、貴重なビタミンB1の供給源であった玄米を食べなくなった

ことで、脚気を招いてしまったのです。

 

玄米の薬効は脚気予防だけではありません・・・豊富なビタミンB群は、米の

主成分のデンプンをエネルギーに変える栄養素なので、不足すると疲労感が

増し、体力もおちます。

 

身体が疲れていると感じたら、玄米を積極的にとり、回復食材としましょう。

食物繊維も豊富ですので、頑固な便秘を解消するのにも役立ちます。

 

また、米のとぎ汁にも栄養素やミネラルがありますので、流しにすてるまえに

美肌成分を有効活用できます。

 

白米を水にひたしていても腐るだけですが、玄米は数日すると白い芽がでてきて

胚芽にふくまれる栄養を養分として芽がそだつので、玄米が「生きた米」と呼ぶ

理由もここにあります。

 

今こそ、玄米の生きる力、生かす力を見直したいものですね。

 

 薬効をあやかる 

⚫ 玄米スープ・・・疲労・便秘

  作り方

  ❶ 玄米(150g)籾殻やゴミなど水で洗い流す

   水気をきった玄米をフライパンで弱火で乾煎りする(お好み)

  ❸ ②と水(1.5リットル)を鍋にいれ、弱火で水量が半分に

    なるまで煮つめて完成

   塩や醤油、海藻や野菜をいれると美味しい

 

⚫ 米ぬか湯・・・あかぎれ

   一握りの米ぬかを目の細かな布につつみ、お風呂に浮かべる

   白濁するが、ビタミン・油脂分が溶けだしたもの

 

⚫ 玄米とぎ汁パック・・・シミ・くすみ

   作り方

    玄米にさっと水をとおし、ホコリやゴミを洗い流す

     玄米をとぎ、一回目のとぎ汁だけをボウルに移す

    ボウルにいれたとぎ汁のぬか成分が沈殿するまでしばらく待ち

     うわずみだけを捨てる。

    ②を洗顔のあと、軽くマッサージしながら肌にのばし、その後

     ぬるま湯で洗い流す

 

 

 

 

古事記に登場するデトックス食材

小豆(アズキ)

 効能 

むくみ・冷え性・疲労・老化防止・二日酔い・不眠

マメ科  旬  9月~11月

 

 

小豆は「古事記」にも登場する食材で、古くから体毒を消す豆と

して、信じられてきました。

 

平安時代からは 旧暦の1日と15日に小豆を食べることが習慣になり

今でも1月15日の小正月に小豆粥をいただくのはその名残で、赤い色は

災厄や邪気を祓う神聖な色をされていたため、赤茶色の小豆を食べる

ことで無病息災を願っていました。

 

先人は知っていたのでしょう、小豆には科学的にも、病を治す力があり

とくに女性が悩みがちな むくみに対して効果的でです。

 

むくみの原因となる体内のよぶんな水分や塩分を、小豆にふくまれる

サポニンという成分が排除してくれるのです。

 

むくみは身体が膨張し、太ってみえるだけではなく、冷えや倦怠感

といった不調をまねきますので、小豆を常食するか小豆茶をいただくと

良いでしょう。

 

色素成分のアントシアニンは、細胞を老化からまもる抗酸化作用に

すぐれ、こちらも女性にうれしい若がえり効果が期待できます。

 

 薬効をあやかる 

⚫ 小豆の煎じ汁・・・むくみ・二日酔い

  作り方

  ❶ 水(800ml)と小豆(60g)を鍋にいれ、中火に

    かけ水量が半分になったら完成・・・100mlを1回量

    とし、2時間あけて飲む・・・温かいほうが効き目あり

 

⚫ 小豆枕・・・不眠

  ふつうの枕にはない、高い吸熱効果があり、のぼせ気味の頭と心を

  鎮めてくれる・・・通気性があるためいつまでもヒンヤリ

  食品という性質上、虫がわく場合があるので、小まめな日干しが必要

 

⚫ 煮豆・・・脚気・むくみ・疲労

  重曹をつかうと栄養素が減ってしまうので使わない

 

 

 

 

即効性がうれしい黒のチカラ

黒豆(クロマメ)

 効能 

血行促進・消炎・のどの痛み・生理不順

マメ科   旬  9月~11月

 

「黒豆」の画像検索結果

「畑の肉」といわれるほど、栄養たっぷりの大豆はその皮の色に

よって、「黄大豆」「青大豆」「黒大豆」にわけられます。

 

「黒大豆」が黒豆で、むかしから薬としてきたのは、この黒豆だけで

なぜなら、その黒い皮にこそ薬効があるからです。

 

黒色のもととなるシアニジンは血液をサラサラにし、血流をよくして

くれ、ドロドロした流れにく血液は、血小板が硬くなることで引き

起こされますが、シアニジンは正常な状態にもどしてくれるのです。

 

しかも即効性にすぐれいて、黒豆を食べた1時間後には、効き目が

あらわれたという実験データもあります。

 

もうひとつの色素成分のアントシアニンは消炎作用がたかく、鎮痛剤の

アスピリンより効果があるといわれ、しかも、胃腸に負担がかからない

というのが嬉しいところです。

 

どちらも色素成分も水に溶けやすい性質をもつため、煮汁や煎じ汁も

捨てずにいただき、無駄なく薬効を取り入れられます。

 

 薬効をあやかる 

⚫ 黒豆の煎じ汁・・・消炎・のどの痛み

  作り方

  ❶ 黒豆(40g)をよく水洗いする

   鍋に水(1リットル)と①をいれ、中火で30分ほど煎じる

   好みでハチミツが黒糖をくわえる・・・1回につき50ml

    を目安に1日3回を飲む・・・冷蔵庫で保存5日ぐらいまで

 

⚫ 黒豆茶・・・生理不順

  生理は脳や卵巣から分泌される性ホルモンによりコントロールされる

  生理不順になった場合、このホルモンのバランスを調えることが必要

  黒豆にあるイソフラボンがバランスを調えてくれる

  また女性らしい身体つきをつくることで知られている

  黒豆茶は市販のものでよい

  こちら

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 素肌美人の必須食材

鳩麦(ハトムギ)

 効能 

イボ・美肌・鎮痛・解熱・神経痛・リュウマチ・便秘・むくみ

イネ科  旬  9月~10月

「鳩麦」の画像検索結果

 

スーパーやお米屋さんで手にはいるハトムギは、イボ取りや美肌の

特効穀物として知られています。

 

日本で食べられるようになった江戸時代は、お産や病後の体力回復

といった目的のみで食べられていましたが、そのうちに「ハトムギを

食べていたらイボが取れた」とか「肌荒れが治った」という人たちが

相次ぎました。

 

それを聞きつけた貝原益軒(かいばらえきけん)という学者が、著書

「大和本草」にハトムギの美肌効果を紹介し、当時の人が多く知ることが

できました。

「大和本草 ハトムギ」の画像検索結果

 

ハトムギなぜ、イボをはじめとした肌の不調に効き目があるかというと

ひふの角質層の新陳代謝を活発にする成分のおかげといえます。

 

肌の細胞をつぎつぎと生まれ変わらせることで、シミやソバカスのもと

となるメラニン色素や毒素を排出してくれるのです。

 

さらに、コイクセラノイドという成分の抗腫瘍作用が、イボなどの細胞を

分解するといわれています。

 

また、コイクリールという成分は、鎮痛や解熱作用にすぐれ、神経痛や

リュウマチに悩む人を助けます。

 

お米に適量を混ぜて炊けば、もちっとした食感がいいアクセントになり、

ミネラルや食物繊維が多く、便秘の改善にも効果的です。

 

それに、「ハトムギ茶」を毎日飲むのもいいでしょう・・・利尿作用があり

むくみの解消にもやくだちます。

 

だた、身体を冷やす性質をもっていますので、冷え性や姙娠中の方には

おすすめできません。

 

「鳩麦」とは鳩がよく食べることから、あてられたといわれています。

ですので、わたしたちもハトに負けないよう積極的にいただきましょう。

 

 薬効をあやかる 

⚫ ハトムギ粥・・・美肌

  作り方

   ハトムギ(40g)、お米(40g)を洗い一晩おく

   だし昆布(5cm)と①、水(650ml)を鍋にいれ

    火にかける

   沸騰したらだし昆布を取りだし、弱火で好みのとろみまで炊く

    梅干しなどの薬味いれると効果的

 

⚫ ハトムギ茶・・・神経痛

   作り方 

    ハトムギ(20g)を乾煎り(好みで)する

   ❷ これを水(400ml)で水量が半分になるまで煎じる

     1日分として3回にわけて飲む

安心できるハトムギ茶はこちら

 

 

 

 

長寿へのとびら 開け・・・

胡麻(ゴマ)

 効能 

動脈効果・疲労・老化・白髪・美肌・生理痛・切り傷・擦り傷

ゴマ科   旬  9月~10月

「胡麻」の画像検索結果

 

日本では奈良時代に栽培がはじまったといわれるゴマですが、平安時代

には、お寺で 薬としてゴマ油がしぼられるようになり、その後、ゴマ

そのものも、お寺がつくる食材として使われるようになりました。

 

そのため、「ゴマ豆腐」「ゴマ和え」「ゴマ汁」など、ゴマを使った

精進料理が多いのです。

 

信仰上 肉や魚を食べないお坊さんにとって、ゴマのもつタンパク質や

脂質は、とてもありがたい栄養補給源と過去なっていました。

 

そして、ゴマを日ごろいただくことで、禅僧の若々しさができているのです。

ゴマの成分の半分以上をしめる脂質はリノール酸やオレイン酸などで、

血液中のコレストロール値の上昇を防ぎ、血管年齢を若くします。

 

また、ビタミンE、鉄、カルシュウムも豊富で、とくに近年では、ゴマに

だけふくまれる「セサミン」という物質の、老化遅延である抗酸化作用に

注目があつまっています。

 

 薬効をあやかる 

⚫ 黒ゴマ豆乳・・・白髪

  作り方

   黒すりゴマ(大さじ1)、きな粉(大さじ1)、黒糖(適量)

    豆乳(150ml)をマグカップにいれ混ぜて 完成

 

⚫ 黒ゴマ くるみ・・・美肌

   作り方

   ❶ くるみの実(100g)と黒ゴマ(50g)をすり鉢でする

     1日 大さじ1杯を目安に食べる

 

⚫ ゴマ塩番茶・・・生理痛

   大さじ半分のすりゴマに塩をたして、湯呑みに入れ番茶を注ぐだけ

 

「臼式」だからセサミンをひきだせる

  すりゴマ器です

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