インカの遺跡マチュピチュ
かつてはインカの要塞都市ともいわれたこともあったが、今では
神殿などがあった、宗教での聖地、あるいは王族などの避暑地
または、奴隷などの収容地など・・
インカ帝国は、１３世紀ころから1533年、今から約500年まえに
スペインの「ピサロ」らによって滅ぼされるまでは、南アメリカ
のペルー、ボリビア、エクアドル あたりで栄えました。
高度な土木技術をもち、彼らの作った石組みのつなぎ目はカミソリ
の歯１枚すら通らないことでも有名です。
ペルーを大きな地震が襲ったとき、新しくスペイン人が建てた
家屋の多くは崩れたといいますが、インカの遺物はびくともしな
かったと、その証拠にいまでもそこに、残っています。
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しかし、残念なことにインカ地方の人々は「文字」をもっていな
かったため、わたしたちが知ることのできるインカ帝国時代の
情報は、征服者だったスペイン人が書き残した本や、口伝えに
よって細々と語り継げれるだけのものでした。
インカにも独自の神話があり、星座があったことがわかっています。
やはり、金星やプレアデス星団（スバル）は重要な星だったようです。
しかしインカの星座は星々をつないで構成されているほかの国々の
星座とちがって、インカでは 「天の川」の星の光を背景に見える
黒いところ（暗黒帯）と呼ばれる領域に動物の形を当てはめて
いました。
天の川とインカの人たちの星座
インカの人たちは、天の川に見える黒い模様（暗黒帯）の形に
動物たちを当てはめていて見ていたようです。
ここの画像は、南半球の南１０°付近で南の空に昇る天の川です。
左側の射手座、さそり座から、中央のみなみじゅうじ座を通り
右端は、おおいぬ座。
下の画像は、左から、羊飼い（Pastor)、狐（Atoq)、雌ラマと
逆さまの赤ちゃんラマ（ケンタウルス）、山うずら（Yutu)
ヒキガエル（Hamp`atu)、みずへび（Machaguay) 右
天の川の暗黒帯 部分に巨大みずへび、ヒキガエル、うずら、
メスのラマと逆さまの赤ちゃんリマ、キツネ、があり一部の
部族では、キツネの部分に、リマの方に手を伸ばした羊飼いの
姿を描いていたといいます。
インカでは、これらのこれらの動物を崇めることによって、
それらが子どもを産んで、食料が豊かになると信じていました。
また、みずへび星座は、すべての化身で、これを崇めることで、
蛇による災いを避けられると考えていたのです。
インカの宇宙観
インカの世界観では、この世は３層に分かれていました。
コンドルが守る天上の世界（Hanan Pacha)
ピューマが守る地上の世界（Kai Pacha)
蛇が守る地下の世界（Uku Pacha)
黄金に描かれたこの有名な絵は、インカ帝国の首都クスコで
最も 重要な 寺院であった、「太陽の神殿コリカンチャ」の
壁に描かれていた図を写したもので、いくつかあった絵の中では
最も、精巧なものだったといわれています。
本物は黄金でできていたためインカ帝国を征服したスペイン人の
ピサロに剥ぎとられてしまいましたが、何人かのほかのスペイン人
が、もとの絵をスケッチしていたため、現在 復元されています。
ただ、インカの文字がなかったのは、先にもいいましたが、これらが
何を、意味しているのかは、記録者、研究者たちの間でも、色々な
説があります。
右列と左列では対称にさまざまな要素が描かれており、一説によれば
左は男性、右は女性を表しているといわれてています。
インカの宇宙観
太陽の神殿コリカンチャーの黄金で作られた壁に描かれていた
図で、インカの宇宙観を表していると考えられているといい
これは当時のスケッチをもとにして復元されたもので、
スペイン人による征服のあと、太陽の神殿の一部を使って
作られた「サント・ドミンゴ教会」に飾られています。
絵図の意味
天上の世界
１ 縦にならぶ３つのオリオン座
２ 創造神ピラコチャ
３ 太陽
４ 月
５ 夜明けの明星（金星）
６ 宵の明星（金星）
地上の世界
７ プレアデス星団
８ 雲、霧、雨、（実りの季節）
９ 雷雨、稲妻、地上に雨をもたらす神
１０ 不明
１１ 虹橋 （何を指しているのか不明）
１２ 不明
１３ 不明
１４ 虹 （インカの王家のエンブレム）
１５ 母なる大地・・・女神ママパチャ
１６ 黄金の猫・・・神話の生き物
１７ 母なる海・・太平洋かチチカカ湖
１８ 温泉・・・・インカの聖地
地下の世界
１９ 川・・・三途の川
２０ ありゆるものの目
２１ インカの皇帝
２２ インカの王妃
２３ 先祖の木
２４ 穀物の貯蔵庫
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