WHO(世界保健機構)が2016.10砂糖を多く含む飲料に
ソーダ税なるもをかけるよう加盟国・地域(162ヶ国)に
呼びかけをしたとしています。
前からこの動きはあったのですが、ここに来てようやくといった
感じですか・・
課税して商品価格を上げれば、消費がおさえられ、その分
肥満や糖尿病が、または虫歯を減らすのに有効であるとの
理由です。
前は肥満税ともいっていたような・・・・
米国の一部ではすでに成立しており、日本政府は「具体的に
検討していない」と沈黙を続けていると報道されています。
課税対象となりそうな飲料とは、濃縮果汁ジュース、炭酸飲料、
スポーツドリンク、エナジードリンク、など砂糖をくわえたもの
缶コーヒーについては、微妙なところです。
要するに、アスパムテームなどの合成甘味料入りは課税対象に
ならず、砂糖を使用する飲料に限ってだけ課税するという
まだこの時点ではハッキリとしていませんが、そのような動きに
なるかも知れません。
ちなみに
黒い炭酸飲料水500ml 角砂糖15個 = 65g
スポーツドリンク500ml 角砂糖8個 = 34g
缶コーヒー190mg 角砂糖3個 = 12g
エナジードリンク250ml 角砂糖7個 = 27g
◯◯シェークチョコ L 角砂糖28個 = 111g
WHOは人/日あたり砂糖の摂取量は角砂糖3個~6個で
13g~25g程度が良いと推奨していおり、
甘い飲みのもを適量以上にとる人とそうでない人とくらべると
2型糖尿病になるリスクは25%高くなるそうです。
*2型糖尿病とは血液中のブドウ糖(血糖)が普通より多く
なる病気。
初期は自覚症状がほとんど無い。
原因にはいでんや高カロリー、高脂肪食、運動不足。
インスリンの作用不足
日本イーライリリー
2型糖尿病は食べ過ぎ・運動不足の原因が大きいとされ
日本人の糖尿病の大部分がこれによるものとされています。
ですので
WHOとしては「各国が、糖分を多く含む飲料のような商品に
課税すれば、病気をへらし、いのちを救えて、医療費もへり
税収を医療サービスに充てることもできる」と強調しています。
タバコやアルコールに対して、健康に悪影響を与えるものへの
課税は世界各地で進んでおり、メキシコは2014年にはすでに
砂糖飲料税を導入していて、商品単価が10%値上げになってる。
その他にも、米ノースカロライナ州での課税による税収(2700億円)
を学校の水飲み場の整備に使ったとしています。
また、炭酸飲料の「ソーダ税」やポテトチップスの固形食品まで
課税した「ポテチ税」なども出てきました。
しかし、甘党の人からしてみれば、「国家による国民の
好みへの干渉」と非難の声は当然でてくるわけで、
企業メーカーはこの声といっしょに阻止とします。
これがWHO加盟国に対して前記事であげた「ISDS条項」を
使って投資協定違反として国際裁判所に仲裁を申し立てる
ことになりかねないのです。
特に途上国に対しては言いやすいでしょう。
日本では、WHOの数年前からの提案は認識してるが、
欧米諸外国にくらべ、日本人の肥満の割合が少ないので、
厚生労働省で会議はしたものの、具体的な取り組みは
していないとのことです。
まぁ まだ日本は「ジュース1缶20%値上げ」はなさそうですね。
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